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【書評】オルタネート【あらすじ・感想】おもしろい?つまらない?

果たしておもしろいのか?
【書評】「オルタネート」あらすじ・感想

困っ棚からぼた餅
  • 「オルタネート」って、どんな小説?
    あらすじを知りたいな
  • ジャニーズ作家の書いた作品って実際、
    おもしろい?つまらない?
    感想が聞きたいな

この記事では、そんなあなたの疑問にお答えします!

吉川英治文学新人賞を受賞し、直木賞、本屋大賞にノミネートされた「オルタネート」

作者は、ジャニーズグループ、NEW−Sの加藤シゲアキさんです。

僕が、この作品を読むきっかけになったのは、吉川英治文学新人賞を受賞したというニュース。

正直、「へー、ジャニーズの書いた小説が文学賞をとったんだ。話題性じゃないのー。」

と、思いました。

とは思ったんてますが、実際、どんな小説なんだろう?、と、興味がわいたので購入してみました。

棚からぼた餅

結論から言うと、ジャニーズ作家「加藤シゲアキ」、侮ることなかれ!

かなり上質な青春群像劇に仕上がってるんじゃないかと思います。

文学賞受賞も納得の作品だと思いますよ。


こんな人におすすめ

  • 文学賞を受賞した作品、ノミネートした作品に興味がある。
  • アイドルが書いた小説って、どうなんだろう?って、興味がある。
  • 青春小説が読みたい!

おすすめ度

評価 :4/5。

あらすじ

注・完全なネタバレはありませんが、作中で起こる出来事に触れている記述もあります。
完全にまっさらな状態から読み始めたい方は、ご注意ください。


タイトルにもなっている「オルタネート」とは、高校生限定のマッチングアプリのことです

高校の入学式から、卒業式の間までのみ使えるアプリ。
そして、学生証の写真を登録しないと、アプリに登録することができないため、安全性も高いと言うことで、高校生の間で爆発的に拡がり、今や、高校生にとっては、必須のアプリとなっているのです。

面白い設定ですよね。
実際の社会では、高校生限定のマッチングアプリなんてありえないんでしょうが。高校生は未成年ですし、いくら安全性が高いと言っても、高校生限定のマッチングアプリなんて作ったら、大炎上しそうです。
この物語は、この「オルタネート」が高校生たちの間で拡散されている社会での、3人の高校生たち(正確には2人の高校生と1人の高校中退者)の物語になります。
3人それぞれの物語が、群像劇形式で一章ごとに交互に描かれていきます。
それでは、それぞれの物語を紹介していきましょう。

新見蓉の物語

新見蓉にいみいるる、円明学園高校の三年生です。調理部の部長を務めています。実家は、和食屋を営んでおり、父親は、優秀な料理人です。
蓉は、二年生の時に、「ワンポーション」という、料理コンテストに、当時の調理部部長、多賀澪たがみおと出場しています。
「ワンポーション」とは、動画配信会社『スーパー・ノヴァ』が開催する、全国から選抜された、高校生ペアが優勝を競う、料理コンテストです。
蓉は、澪と供に、決勝戦まで勝ち残ります。
しかし、決勝戦、澪が体調を崩してしまいます。体調の優れない澪は、蓉に料理のメニューと、料理のプレゼンを任せます。
「ワンポーション」は、使う食材とテーマを与えられ、料理を作った後に、そのテーマをどの様に料理に取り込んだのかをプレゼンします。
料理に込められた物語性も審査の基準になるのです。


自信を持てないながらも、料理を作り、プレゼンする蓉。
しかし、その料理と、プレゼンに対する、審査員たちの評価は芳しいものではなく、特に、審査員の一人、益御沢タケルますみざわたけるには、酷評されてしまいます。

「食材を自分たちの想像に押し込めてしまうのは非常に退屈だよ。そうだな、まるでガイドブック通りの旅行みたいだ。本当につまらない」

本文中より抜粋

大きなショックを受ける、蓉。しかし、厳しいながらも的を射た意見に反論の余地はないのでした。

三年生となり、調理部の部長となった蓉は、もう一度、「ワンポーション」に挑戦することを心にきめています。
「ワンポーション」は、ペアでの出場となるため、蓉には、優秀なパートナーが必要でした。
そのため、他の調理部のメンバーにも高いレベルを求める蓉は、部員たちに厳しく接し、強く当たってしまいます。厳しい態度を取り続ける蓉は後輩の部員たちといい関係を築くことができずにいました。

調理部の部長として、部の円滑な運営をすすめるべき立場にありながら、「ワンポーション」のパートナー探しを優先してしまう自分に、蓉は自己嫌悪に陥ってしまいます。

調理部の部員たちと良い関係を築くことができない、蓉。
その中でも、特に山桐えみくは、蓉に対して、頑なに心を開こうとしません。
また、蓉も、髪を茶色に染めていたり、調理部員にも関わらず、爪にクリアジェルを塗っているえみくに、いい感情を抱くことはできずにいました。

そんな中、「ワンポーション」のオーディションが始まります。オーディションは書類審査。料理の写真と、レシピ、作品の意図を書くこと。

オーディションをクリアしたら、ペアで戦う予選に出場できます。
蓉は、部員それぞれにオーディションの課題となるレシピを提出してもらい、その中から、「ワンポーション」に出場するペアを選ぶことに決めました。昨年、蓉とともに「ワンポーション」に出場した澪にも審査を手伝ってもらうことにします。
しかし、部員たちの提出したレシピは、蓉と澪の求めるレベルには、遠く及ばないものでした。
そんな中、唯一、蓉と澪の心をひきつけたレシピを提出した部員がいました。
それが、山桐えみくでした。
蓉は、部員の中でも、一番、うまのあわない、えみくとペアを組み、ワンポーションに挑戦することになったのです。
果たして、二人は力を合わせて、「ワンポーション」を勝ち進んでいくことができるのでしょうか。

伴凪津の物語

伴凪津ばんなづ「オルタネート」信奉者です。彼女は「オルタネート」を崇拝していると言っていいほど、入れ込んでいます。
授業中に、ノートに「オルタネート、オルタネート、オルタネート、オルタネート…」と書きまくったり、電子辞書で、alternateと検索して、その意味を見つめては、うっとりしたり。
「オルタネート」の意味は以下の通りになります。

オルタネート[alternate]
1交互に起こる、互い違いになる、交互に繰り返す
2《電気》〈電流が〉交流する
3代わりのもの、交代要員、代理人、補欠

本の帯より

「オルタネート」は、お互いがフロウを送り合うことでコネクトとなり、メッセージのやり取りが可能になる。


お互いがフォローしあう、つまり、相互フォローの状態になり、はじめて、直接のやり取りが可能になる、という事ですね。
つまり、「オルタネート」はその言葉の意味の通り、高校生同士の交流を促すわけです。

そして、「オルタネート」の3つ目の意味である、「代理人」。
「オルタネート」はユーザーが指定した条件に合わせて、「オルタネート」に登録している、数多の高校生の中から、指定した条件にあった、相手を紹介してくれます。「代理人」として、マッチングしてくれるのです。
インターセクション検索を行えば、条件の合った相手をただ、紹介してくれるだけではなく、
「オルタネート」に蓄積された、膨大なデータをもとに、条件に合う相手の中から、自分と相性のよい相手を紹介してくれ、更に、何パーセントの相性なのかを、数値化して示してくれるのです。
凪津がのめり込む理由も、この、「オルタネート」のインターセクション検索機能のためでした。
凪津は、「オルタネート」を使って、自分と完璧に相性のいい相手を見つけようとしていたのです。

「オルタネート」に、自分のデータをより多く、インプットすればするほど、より正確に相性診断がなされます。
凪津は、自分の様々なデータを「オルタネート」にインプットし、より相性の良い相手と繋がれるよう、多くの男子高生とコネクトしていくのでした。

凪津が、完璧な相性の相手を求めるには理由があります。

凪津は、現在、奨学金制度を利用して、円明学園高校に通学しています。
特待生になれば、学費は免除されますが、それはかないませんでした。
凪津の両親は、離婚しており、彼女の家は経済的に苦しい状態なのです。

凪津と母親は、ある男と一緒に暮らしています。
野暮で粗野なその男のことを、凪津はどうしても好きになれません。
しかし、母親は、わずかばかりの経済的な「たし」をあてにして、その男と、一緒に暮らすことを選んだのです。
凪津には、そんな母親のことが許せませんでした。

だからこそ、自分は母親のような失敗はしないと心に誓います。
離婚などすることのないように、完璧な相手と出逢い、恋愛し、結婚する。
「オルタネート」は、そんな凪津にはまさにうってつけのアプリなのです。

そんなオルタネートに、新たに「ジーンマッチ」という機能がローンチされます。
遺伝子検査をし、その情報を登録することで、遺伝レベルで相性を診断してくれるというのです。

早速、「ジーンマッチ」に登録し、検索を行う凪津。
その結果、驚くべきことが起こります。
これまでも、「オルタネート」のインターセクション検索で、相性の良い相手を探し求めていた、凪津。
しかし、その数値は、どんなに相性の良い相手でも、60パーセントといったところでした。
それが、「ジーンマッチ」による検査を行ったところ、現れた数値はなんと、

92.3パーセント

信じられないような数値でした。
その相手は、「桂田武生かつらだむう
凪津は、武生と会うことを決めます。
果たして、桂田夢生は、凪津の運命の相手なのでしょうか?

たら丘尚志の物語

(たら丘尚志のたらの字が検索しても見つけることができませんでした。)

大阪出身のたら丘尚志たらおかなおしは、高校を中退しています。
尚志は、夜行バスに乗り、大阪から、東京にある、円明学園高校にやってきました。
かつての親友、安辺豊あんべゆたかに会うためです。
尚志と豊は、小学生時代の親友でしたが、豊は、父親の仕事の都合で、東京に引っ越したため、離れ離れになっていたのです。
高校生になった尚志は、「オルタネート」を使って、東京にいる豊のことを探そうとします。しかし、検索しても、豊を見つけることはできませんでした。どうやら、豊は、「オルタネート」には登録していないようでした。
そうこうしているうちに、尚志は、高校を退学してしまい、「オルタネート」を使うことができなくなってしまいます。
それでも、尚志は、いつか、豊が「オルタネート」に登録するかもしれないと、年子の弟の「オルタネート」のアカウントを使って、豊を検索し続けます。

そして、とうとう、豊のアカウントを見つけ出すことに成功します。
小学生の時以来、会ったことのなかった豊ですが、「オルタネート」に登録されている写真を見て、尚志は、それが高校生の豊だと確信します。
早速、弟のアカウントを使い、豊のアカウントをフローする尚志。
しかし、豊とコネクトすることは、できません。。
尚志は豊をフローしましたが、豊からフローされることはなっかたわけです。

しかし、「オルタネート」のプロフィールから、豊が現在、円明学園高校に通っていることが判明します。
豊に会うため、尚志は東京行きの夜行バスに乗り込むのでした。
尚志という男、なかなかの行動力ですね。

尚志が、豊に会いに行ったのには、理由があります。
それは、豊と、バンドを組むためでした。

小学一年生のとき、尚志は、バンド演奏のできるバー「ボニート」のオーナー、まさおさんと知り合います。
尚志は、まさおさんにドラムを教えてもらい、放課後、「ボニート」で、開店するまでの間、ドラムを叩かせてもらうようになります。
やがて、8ビート叩ける様になった頃から、尚志は、誰かと一緒に演奏してみたくなりました。
小学三年生になったとき、尚志は豊と同じクラスになります。豊がギターを弾けることを知った尚志は、豊を「ボニート」へ誘います。
その日から、二人は毎日のように、「ボニート」でセッションするようになりました。
尚志にとっても、豊にとっても、それは、楽しい時間でした。
豊が東京に転校することになったため、二人のセッションは終わってしまいましたが、いつかまた、一緒に演奏しようと約束して、二人は別れたのでした。

豊が東京に引っ越してからの尚志は、地元で悶々とした日々を過ごしていました。
子供の頃はまるで動物園のようだと楽しめていた、地元の街も、自分が大人に近づくにつれ、楽しめなくなっていきます。
豊と再会することで、バンドを組むことで、また、一緒に楽器を演奏することで、何かが変わるかもしれないと、期待していたのでした。
しかし、再会した豊にバンドを組むことを断られてしまいます。
豊は、将来、医者になることを決め、勉強していました。今は、医者になる勉強以外に、熱中することはできない、と断られてしまいます。

「俺、医者になるんだよ。親父の背中を追いかける。ちゃんと俺自身が決めたことなんだ。どうせ目指すなら、必死でやりたい。医者になることが目標じゃなくて、いい医者になりたい。だから、遊んでる時間はあまりないんだ。」

本文中、豊のセリフ


遊んでいる時間はないと言いつつ、息抜きと言いながら、バスケをやっていることや、医者になんてならないと言っていたのに、医者を目指す豊に、納得いかず、尚志は豊を説得します。
豊のギターの腕前は素晴らしいもので、何としても尚志は、豊とバンドを組みたいと思っているのでした。
しかし、豊の決意は固く、その気持が変わることはありませんでした。

大阪に戻った尚志は、抜け殻のような日々を過ごしていました。
働くこともせず、布団のなかで一日を終える日々。
そんな毎日を過ごす中で、心配してくれている家族にも、心を開くことができなくなっていました。

尚志は、家族や、地元の街から逃げ出すように、三浦半島へ行きます。住み込みで、バイトをすることにしたのです。
やがて、尚志は、自鳴琴荘という、シェアハウスへ流れ着きます。
自鳴琴荘は、音楽家だけが住むことができるという、シェアハウスです。
尚志は、自鳴琴荘で暮らすことに決めました。


以上が三つの物語のあらすじになります。

感想諸々

作中における「オルタネート」

高校生限定のマッチングアプリ、「オルタネート」。
とても、面白い設定だと思います。
それにも関わらず、作中にでは、「オルタネート」ありき、という物語にはなっていなように感じます。
実際、主要な登場人物3人のうち、「オルタネート」を使っているのは、凪津だけです。
蓉も、尚志も、「オルタネート」は使っていません。
前述の通り、尚志は、高校を中退しているために、「オルタネート」は、使えませんし、蓉も、過去に「オルタネート」が原因でトラウマになる出来事があり、「オルタネート」を使うことができずにいます。
物語の中心になっているのは、それぞれの挑戦であったり、日常の中での葛藤。また、「オルタネート」における関係でもなく、リアルな人間関係です。
「オルタネート」は、あくまでツールの1つとして、物語に彩りを添えるという感じで、その辺りのバランス感が、非常にいい感じではないかな、と思います。

魅力的なサブキャラ

「オルタネート」には、魅力的なキャラクターが多く登場します。
メインの三人もそうなのですが、脇を固めるサブキャラたちも、かなり魅力的です。
一芸に秀でたキャラが多く、個性的な面々です。
本編の登場では、少し、物足りなさを感じるくらいです。
サブキャラたちの、スピンオフで、物語が作れるではないか、というほどです。


サブキャラたちを、何人か紹介します。

水島ダイキ

円明学園高校の三年生。
園芸部の部長で、蓉の親友でもあります。
彼氏・・のランディと、You Tubeチャンネルを運営している、人気YouTuberです。
LGBTで、人気YouTuberで、主人公の親友という、かなり濃いキャラです。

山桐えみく

あらすじでも紹介した山桐えみくですが、個人的に、かなりお気に入りのキャラクターです。
いいヤツなんです。
蓉との凸凹コンビで、「ワンポーション」を共に戦っていくのですが、えみくの存在は、かなり大きなものだと感じます。

笹川先生

凪津のクラスの担任教師です。更に、調理部と、園芸部の顧問でもあります。

登場頻度こそ、そんなに多くはないんですが、かなり、強烈の印象を残したキャラクターです。
子供の頃に飼っていた猫が、子供を生んだのですが、その時に、生まれた、一匹が、一つの体に二つの頭がついているという、奇形の子猫でした。
子猫は生まれてすぐに死んでしまうのですが、彼女は、その子猫にラリーとバリーという名前をつけて、ホルマリン漬けにします。そして、現在もその猫を生物室にこっそりと保管しているのです。

冴山深羽

円明学園高校の一年生です。オルガン奏者なのですが、そのオルガンの腕が一流なのです。
深羽のオルガンを聴いた尚志は、一瞬で、深羽のオルガンに惚れ込んでしまいました。
個人的に、一番、バックボーンの気になるキャラクターです。
本編では描ききれていない、深羽の生い立ちを、ぜひ、スピンオフ作品で描いて欲しいと思いますね。


他にも魅力的なキャラクターはたくさんいます。
スピンオフといえば、ぜひ、豊の東京に引っ越してから、現在までも、描いてほしいな、と思います。

人物の名前が読みにくい

登場人物の名前が総じて、読みにくいです。
もちろん、僕の漢字力の問題もあるとは思いますが、それにしても、常用ではない読み方の漢字が多いように思います。
いるるも読めなかったし、たら丘尚志のたらも難しい漢字です。しかも、変換しても出てこないし。
これは、完全に個人的な恨みになりますが、記事を書く際の、文字入力もかなり、苦労しました。
桂田武生かつらだむうに関しては、福井県に「武生」という、地名があります。
しかも読み方は、「むう」ではなく、「たけふ」と読みます。、紛らわしいですね。
はっきり言って、ちょっと間抜けです。

「この子の名前は、心大(しんた)っていうんだよ。」
「へぇー、そうなんだ。(それ、ところてんて読むんんだよな…。)」
「この子の名前は、海月(みつき)っていうのよ。」
「へぇー、可愛い名前だね。(それ、くらげって読むのよね…。)」
みたいな感があります。
僕は、北陸地方に住んでいることもあり、「武生」という地名は見慣れていたので、結構、違和感が強かったです。
「むう??いやいや、たけふやん!!」みたいな…。


もちろん、登場人物の名前に凝るのは、決して悪いことではないと思います。
山田太郎や、鈴木一郎みたいな名前のキャラばかりでも、おもしろくないですし。
ただ、名前に凝ったがために、読みやすさを阻害しているのでは、本末転倒のような気がします。
特徴があり、凝っていながらも、読みやすい名前ならベストですよね。例えば、青豆とか、天吾とか…。

一番のみどころ

この本の一番のみどころはどこでしょう?


僕は、物語の終盤だと思います。
前述しましたが、この本は、三人の物語が、群像劇形式で描かれています。
序盤は一人の物語が一章ごとに、交互に描かれています。
しかし、物語の終盤に近づくにつれ、一章ごとに進行していた物語が、その法則を外れて、不規則に進み出します。
まるで、それぞれの物語が終盤に向けて、うねりあい、混じり合いながら、一気に駆け抜けていくかのようです。
物語は、段々とスピード感を増し、ページをめくる手が止まらなくなります。
終盤からラストに向けての手に汗を握る展開は、まさに必見です。

映像化必至!?

この本を読み終わって、一番最初に思ったこと、
これは、映像化必至やな。
って、ことでした。
映像化、しそうじゃないですか?
ジャニーズとかたくさん出て、蓉役は、乃木坂46のメンバーが演じたり、みたいな?
ええ、全く、根拠のない意見なんですが…。
多分、加藤シゲアキさんも特別出演みたいな感じで、出演したり。
なんか、自鳴琴荘のオーナー役とか、実際には登場しない役を作って、そこに配役したりするんじゃないかなあ、とか、勝手に妄想してます。
果たして、実写化するかどうか、楽しみですね。

最後に

いかがでしたでしょうか。
オルタネート」、かなりオススメです。

吉川英治文学新人賞を受賞したというのも、個人的には納得いく作品でした。
直木賞は残念ながら、受賞することができませんでしたが、本屋大賞の発表が楽しみですね。
(発表は4月14日になります。)
純粋でひたむきな登場人物達を見ていると、青春っていいなあ、と、ちょっと甘酸っぱい気持ちになりました。

はじめて、書評ブログを書きましが、なかなか難しいですね。
もっと色々と語りたいこともありますが、ネタバレになってしまいますし、もどかしいところです。
青春小説ということで、しっかり、恋愛要素もありますよ。
ぜひ、読んでみてください!

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